自動車保険とは何を補償するものか?
自動車保険は大きく分けて3つの補償から
構成されています。
これをまずはきちんと抑えてから安くする為に不要な補償を
削っていきましょう!!
相手方の補償を行う為の保険として対人賠償保険と対物賠償保険があります。
まず、対人賠償保険です。
これは必ず『無制限』にして下さい!!
交通事故で万が一、相手を死亡させてしまったり、
後遺症が残るような傷害を負わせてしまった場合は
相手の年齢、職業などによっては、その賠償額が、
最悪の場合、億単位となる可能性もあります。
平成23年11月、過去最高額の交通事故の賠償判決が
でたのですが、その額なんと5億円を超えていました。
【高額賠償事故判決事例(対人賠償)】
認定総損害額 |
被害態様 |
判決年月日 |
被害者の性別年齢 |
---|---|---|---|
5億2,853万円 |
死亡 |
2011年11月1日 |
41歳 男性開業医 |
3億9,725万円 |
後遺障害 |
2011年12月27日 |
21歳 男子大学生 |
3億9,510万円 |
後遺障害 |
2011年 2月18日 |
20歳 男子大学生 |
3億8,281万円 |
後遺障害 |
2005年 5月17日 |
29歳 男性会社員 |
3億7,886万円 |
後遺障害 |
2007年 4月10日 |
23歳 男性会社員 |
3億6,750万円 |
死亡 |
2006年 6月21日 |
38歳 男性開業医 |
3億6,243万円 |
後遺障害 |
2009年11月17日 |
14歳 男性中学生 |
3億5,978万円 |
後遺障害 |
2004年 6月29日 |
25歳 男性大学研究科在 |
亡くなった方の、当時の年収が高ければ高いほど、
賠償額も膨大な金額となります。
しかも、その金額は年々上昇している傾向にあります。
また保険料から見ても賠償額1億円にしようが、
『無制限』だろうが年間保険料の差はわずか数百円
でしかありません。
人の命はお金で代えられるものではありません。
ですが、自分がもしも交通事故で加害者になってしまって
このように賠償金額が非常に高額となることを考えれば
対人賠償を無制限にしない理由はありません。
備えあれば憂いなしです!!
次に対物賠償保険について見ていきましょう。
対物賠償保険も基本的には『無制限』をおススメします。
過去に発生した物損事故の賠償事例も非常に高額
となっています。
多くの対物事故の場合、2,000万円以下の賠償命令が
でるケースが多いのですが、店舗に突っ込んだり、電車と
衝突するなどの大きな事故の場合、事故によって
出来なくなった営業に関する利益の保証もしなければなりません。
となると、より高額となるケースも考えられます。
また2000万の対物賠償をかけて、損失がそれを超えた時、
保険会社は基本的に示談交渉をしてくれません。
保険会社としては、契約で2000万までの補償の取り決め
しかしていない為それを超えた分の交渉をすることは現実的に出来ません。
2000万はお支払いするので、それ以降の交渉はお客様で
お願いしますねとなってしまうのです。
実際に自動車保険の保険料を、比較すると分かりますが、
対物賠償の上限金額を「無制限」と「2000万円」にした場合、
保険料の差は、一般的に数千円しか違いません。
※ただし、契約者の等級にもよります。
少額の差で一生を棒に振るくらいなら、『無制限』の対物賠償保険に
加入したほうが賢明と言えるでしょう。
自分や同乗者への補償があります。
ここでは人身傷害補償保険を見ていきます。
人身傷害補償保険ですが、
こちらは相手(被害者)ではなく、自分に対しての補償となります。
人身傷害補償保険は、自分自身が、自動車事故によって死亡したり、
ケガをしたりした場合に、自分自身に支払われる自動車保険です。
相手の加入する自動車保険によっては、こちらが被害者の場合でも、
充分に補償されない場合もあります。
自分のためとはいえ、万一のケガでも治療できるよう
最低限の補償はつけておきましょう。
車両保険は自分の車両が事故にあった場合の修理費用や
盗難にあった場合に補償してくれる保険です。
車両保険料は一般的に高いです。
またこの保険金額をいくらかけるかというのは
残念ながら契約者が決めることができず、自分の
車の年式や車種(型式)で決まってしまいます。
いくつかのタイプがあり、補償を限定することで
保険料をある程度安くすることは可能です。
上記の3つの補償をしっかり考えてその他の不要だと
感じた補償は上手く削りながら納得のいく安い保険料を目指しましょう!!
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